三国志大戦3を中心に突っ走っています

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三国志大戦二次創作同盟第玖夜



第9回目となりました
お題は涼の成公英
伏兵にして解除先方と実に厄介な武将です
史実では韓遂の補佐をして、いつまでも戦い続ける反乱軍を支えた名将であります
そんな成公英も実は・・・

今回の参加者です
盟主
酔狂書生は江湖を往く
【公乗】 神行百変殿

同士
ヘボプレイヤーの意地!
【不更】 第二蜀殿

貴女を侮った、僕の負けです!
【簪裊】 橘生殿

そしてここです
それでは、続きからどうぞ





ある日旅人が聞いた
風と雲はどちらが偉いのだと
その日から風と雲は自分こそ偉いと競い合った
けれど最後に称えられたのはその話を聞いていた太陽でした
                 ~山岳民族に伝わる寓話より


「もう、ここは引くべきではないか?」
韓遂は砦の上から崩れる自軍を見て背後の男に声をかける
それは問いと言うよりは命令と言ってもいい
「蜀の劉備は人徳の士と聞く。かの地で捲土重来を賭けてはどうだろうか」
かつては涼州にその人ありと言われた韓遂ではある
だが、迫り来る魏軍の猛攻の前に敗北を喫するのは傍目にも明らかだろう
一般論で言えば、引けるのであれば引くべきだろう
だが背後の男、韓遂の腹心である成公英は首を振った
「確かに今は魏より風が吹いています。ですが、それこそが彼らを地獄へ導くでしょう」
自信に溢れたその瞳が韓遂に向けられる
「策あり。と、言うことか」
韓遂は長く傍に仕えてくれた男に全幅の信頼を寄せている
その男が勝利の策を持っているという
韓遂は腹を決めた、ここが正念場と
「よし、お前の策にこの命を賭けよう!」


とある街、とある酒場
昼間の大通りを眺めつつ、二人の男が語らいあっていた
二人は陽気に杯を重ねていく
だったら、勝負してやろう
よろしいのですか?
些細なことから二人は勝負を行うと言う
次の戦でどちらの智謀が上か勝負だ
いいでしょう、曹操殿に名を売るチャンスですね
二人は笑って杯を仰いだ
賈クはふとそんなことを思い出す
我が智謀の方が上だったようだ・・・
そんな思いを振り払い、今の己の立場を思い出す
魏軍の陣の奥、遠征軍の将帥達と作戦の詰めを行っていた
「よし、ではその策で行こう」
「夏侯淵殿。勝ち戦とは言え、油断するなよ」
「ああ解っておる。油断によって崩れた良い例をお前に見せてもらった」
「あれは馬超なるものが愚かだっただけのこと」
賈クは敗走する馬超のことを思い出してククッと笑った
「さすがは賈ク殿ですな」
同じく参謀として随伴している楊阜が素直に賞賛する
「何を言うか。あの馬超の猛攻を抑えた智謀こそ誉められるべきだろう」
本心なのか儀礼なのか、互いに誉めあう二人に夏侯淵が宣言する
「まだ戦は終わっていない。戦の終わりまで智謀の限りを尽くして策を出すがいい」


「・・・ふむ」
成公英の出した策を聞き終わった韓遂は眉間に皺を寄せた
そして手を組み天を見上げた
「お前の読みは当たると思うか?」
「勿論」
韓遂の迷いを断ち切るように言い切る
「よかろう、、、その策に乗ろう」
ほどなく目を閉じたまま韓遂が決断を行う
「勝っても鬼と罵られような」
「勝利の前にそのようなことは些事に過ぎません」
「そう、、、だな」
「これで勝てます。必勝の策を見せ付けてやりましょう」
「よし、全軍に命令だ。奴らに目に物を見せてくれる!!」
成公英は燃える瞳で戦場となる大地に目を向ける
その双眸には赤茶けた大地が魏軍の兵の流した血で染まったように見えているのだろう
最後に笑うのはこの私です・・・成公英はにじみ出る笑いをこらえることなく笑っていた
見ていなさい


夏侯淵を先頭に、魏軍の猛者たちが砂煙を上げて突き進んでくる
韓遂はその様子を見てにやりと笑う
「よし、成公英の読みどおりだ」
右手を上げ、全軍に指示を出す
まずは軽く一当て
そして、反転して夏侯淵に背後をさらす
「何か考えあって・・・か」
あからさまに妖しいその動きに数瞬躊躇ったが、誘いに乗ると決めた
「いいだろう。最後の賭けと見た!!」
夏侯淵は全軍に一言告げた
「突撃!!」
まさに怒涛の勢いで夏侯淵が追いすがっていく
その様を見て韓遂もほくそ笑む
「よし、乗ってきたな」
韓遂と夏侯淵、お互いがその時同じことを思っていた
さすが読みどおりだな、と
そのどちらもが知恵袋の策どおりの展開だった
戦場で勇猛たる将が火花を散らす影で、賈クと成公英もまた互いの智謀をかけた戦いを繰り広げていた


「韓遂が進む方向に伏兵がある。そんな当たり前の展開にかかると思ったか」
賈クは伏兵が可能な場所を的確に思い浮かべ、その側面に当たる位置に兵を潜ませることにした
「くくく、成公英の智謀など、やはりたいしたものではないな」
「・・・と奴は思っているに違いない」
成公英は旧知である賈クの思考を辿って、そう結論付けた
「つまり、伏兵に適したあの場所の側面の上の斜面に騎馬を配置しておけば殲滅はたやすいですね。賈クよ、君と競い合ったこの戦いも最後は私の勝ちで幕を引けそうだよ」
斜面の上から眼下に広がる森を伺いつつ成公英は勝利に浸っていた
そしてその頃、賈クはさらに離れた位置
簡単に言って戦場の外にいた
「成公英の読みはせいぜい4段が限度であろう。我が読みは12段だ、我が背後を取れるものなどおらぬわ」
そして韓遂と夏侯淵はお互いの伏兵を信じ、ひたすら東へ部隊を進めていた
「・・・成公英よ、まだか?」
「く、韓遂の策が発動せねば賈クの策も発動しないとは言え、いったい・・・」
その頃、韓遂の城には『曹』の旗がはためいていた
「なるほど、お前の言ったとおりだな」
「はい、無駄な戦いなどなくとも城を取るなど容易い事です」
楊阜はたいしたことなどしていないという風に曹操に言う
「ただ、聞いておけばいいだけです」
「見事な智謀だ。都にて我が参謀部の力となれ!」
「は、身に余る光栄です」
楊阜はにやける顔を必死に抑え、心の中で二人に感謝をしていた
あの二人が無駄な競い合いをしてくれたおかげで、俺は都に行くことができるのだからな
賈クは勝利を続けながら、競い合うことを優先するあまり止めを刺さずにいた
成公英も勝つまで兵を引かずに戦い続けていた
おかげで、俺はこのチャンスをものにできた
「感謝するぞ」
「ん、何か言ったか?」
「いえ、何も」
横で聞くのが一番強いですからな、余計なことは言わぬが吉だ

結局、楊阜においしい所を奪われた成公英は無駄な戦いをあっさりやめ、曹操への手土産に韓遂の首を持ち込み魏に降った
そのため曹操から厚遇を受けることなく、策の献上をすることもなく楊阜と碁を打って余生を送ったという

成公英伝『太陽と雲と風の章』より抜粋

テーマ:三国志大戦2 - ジャンル:ゲーム

  1. 2007年11月17日 20:56 |
  2. 三国志大戦二次創作同盟
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:5

コメント

会盟お疲れさまでした。
ちょ、しょっぱなの詩からして格好いいんですけどw
楊阜……ワルですね。あの賈クを出し抜くとは。
戦は力ではなく智で決まるんだと改めて実感しましたw
  1. 2007/11/17(土) 23:08:38 |
  2. URL |
  3. 橘生 #-
  4. [ 編集 ]

>橘生殿
あの詩はノルウェー民話の一説で・・・ごめんなさい真っ赤なうそです

あの3人は一応時間はずれていても涼州に居たことのあるはずの3人なので、なんとなく知り合いっぽくしてみました
賈クと楊阜と立場逆転の可能性もあったのですが、楊阜では成公英に太刀打ちできる気がしなくて、賈クを出し抜くほうになりました
実際は賈クの勝ちでしょうけどw
多く考えたものが、って言うことですよ
  1. 2007/11/18(日) 00:59:24 |
  2. URL |
  3. TOM9 #-
  4. [ 編集 ]

楊阜黒っ!会盟お疲れ様でした~。
こういうところからも曹魏陣営は一筋縄ではいかない印象がありますね。軍師は基本黒くてなんぼなのかもしれませんね
  1. 2007/11/19(月) 23:25:13 |
  2. URL |
  3. 第二蜀 #YzBHcwD2
  4. [ 編集 ]

会盟お疲れ様でした。

最後のどんでん返しは予想できませんでしたよ。
ここで楊阜ですかw
賈詡を出し抜くとは大したものですね。
  1. 2007/11/19(月) 23:35:23 |
  2. URL |
  3. 神行百変 #s48xcqFo
  4. [ 編集 ]

>第二蜀殿
魏の軍師は黒い
蜀の軍師は優等生
呉の軍師は薄幸
個人的なイメージです
ちなみに全部悪い意味での単語ですがw

>神行百変殿
ダブルSの影響でしょうが、うちの賈クは間抜け要素を持っていますw
たまには楊阜に陽を当ててあげないといけませんので、今回は彼の勝ちです
  1. 2007/11/20(火) 00:20:57 |
  2. URL |
  3. TOM9 #-
  4. [ 編集 ]

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