三国志大戦3を中心に突っ走っています

TOM9's Blog

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そんな駄文3

Q.まだ続くの?

A.はい・・・BLOGのネタないときにはたまに、えへ♪



大長安捜査線3


草花が萌え、山々は新緑に芽吹く
長安の都の北西にある小高い丘
そこは桜の名所として、市民の人気スポットであった
「さあ、今日は無礼講だ」
そこに陣取ったとある集団
それはこの長安町火消しのめ組一家であった
いつも死と隣り合わせの仕事をしている男たちだけに、祭りや騒げるところに目がない
今日は大樽の酒や宵越しの銭を持たないなどと言ってはあちこちから食べ物をかき集めての花見大会を開催していた
といっても花を独り占めするような無粋なまねをするわけでもなく、どちらかといえば周りを巻き込んでの乱痴気騒ぎといった風情である
しかも、これが毎年の恒例と言うこともあり、そのご相伴に預かろうと町人たちもあわせて繰り出してくる始末なので、この日の花見は花より団子で騒乱をしていた
「とりあえず、乾杯だー」
め組の棟梁である陸遜の掛け声で始まった花見も、あっという間にあちらこちらでのドンチャン騒ぎに発展していった
それをそんな賑わいの端で見ながらその男は一人盃を傾けていた
ひらりと散った桜の花が盃に舞い降り、酒の上に小船を浮かべる
「ほら、堅さん。パーッと騒ごうよ」
先日め組に入ったばかりの若い張悌という男が寄ってきた
「そうだそうだ、ひっく」
め組の若い衆も彼の回りで酒盛りを始める
「よし、俺も飲むか」
そんな彼らに気さくに飛び込んでいく
彼の名は孫田堅之助といい、人柄のいい彼はめ組だけでなく近所の人気者であった
そのため、あっちに呼ばれ、こちらから人が集まりと常に人の輪の中心にいる
「堅さん、こいつおもしれぇんだ」
そう言ってめ組の若い衆が一人の男を引っ張ってきた
引っ張ってこられた男もかなり酔っているようで、千鳥足である
「おっとっと、ごめんなすって。おっと、お武家様か。頭を下げなきゃならんかな」
「いや、ただの貧乏旗本の三男坊だ。しかもめ組に居候している身ゆえ、一緒に騒ごうではないか」
そう言ってお銚子を男の湯飲みに注いでいく
「おっとっと、コリャうれしいね。噂の人気者にもらっちゃったよ」
ぐいっと飲み干すとその湯飲みを堅之助に突き出す
「ささ、ご返盃だ」
そう言って溢れんばかりに並々と注ぐ
それを堅之助も心得たとばかりに一気に飲み干す
「ははは。こいつは参った。てっきり偉ぶったお武家さんかと思ったら解ってるじゃないか。気に入った、俺は遊び人の孟ってんだ。覚えといてくれ」
「俺のことは堅さんとでも呼んでくれ」
花見が進んだころ、突然酔いを醒ます音が鳴り響いた
半鐘がジャンと鳴り、め組の男たちはいっせいに引き締まった顔になる
そこは小高い丘の上、見回した先に黒い煙が見える
「手前ら、火事だ。花見はここまでだ、行くぞ!!」
陸遜の掛け声とともに男たちが一斉に走り出した
先ほどまで酒に酔って騒いでいたのと違う、戦う男たちの顔つきだった
長安一の町火消し組織、め組の名は伊達ではない

火事も消しとめ、め組の屋敷に火消したちが帰ってくる
さすがに酔った後に、花見の席からだったので一番乗りをして纏を振るうことはできなかったが、辺りの屋敷を壊したりと消火活動には大活躍だった
とは言え、それなりに怪我人も出て火事の後はいつも野戦病院さながらである
「皆、ご苦労だったな」
堅之助が土間や庭で手当てを受けている火消したちにねぎらいの言葉をかける
死人が出なかったのが幸いであろう
先日の火事では一人死んでいる
いつも危険と隣り合わせの火事場である
「最近火事が多くて、せっかくの息抜きだったんですが」
頭領の陸遜はさすがに無傷だが、煤けた顔は疲れが見える
「確かに・・・」
「どうしたんですか、気になることでも?」
歯切れの悪い堅之助に陸遜が声を潜めて尋ねる
「うむ、、、先ほどの火事場でな」
そう言って堅之助は火事場で見たことを話して聞かせる
多数の野次馬が集まるのは長安っ子の性なのでそれは特に驚くに値しない
だが、その中でにやけている男がいた
長安では火事も多く、家事を見て笑う奴など居ようはずもなかった
だが、その男は嬉しそうに笑い、人ごみにまぎれて消えていった
そんな話を聞いて陸遜の顔がこわばる
「孫田様、まさか・・・」
「うむ、そうでないことを祈るが・・・」
どちらの頭にも浮かんだある言葉“付け火”
それは重罪である
だが、同様に富みも生むものであり、火事後の再建景気は経済的に見て小さくないものであった
「そうでないことを祈りますぜ。こっちは命がけですからね」
陸遜は頭を振ってその言葉を追い出そうとする
堅之助もそうであることを祈るばかりだが、お互いに付け火であることはほぼ間違いないと思っている
何しろ頻度が高すぎである
しかも火の出所が人気のないところに集中している
「後で酒でも振舞おう。花見も途中では飲み足りんだろう」
暗い雰囲気を払拭しようと堅之助が皆に酒を振舞うという
それを察した陸遜も大仰に喜んでみせる
そんな中、聞きたくない音が聞こえてきた
半鐘の音である
「・・・酒はまた今度お願いいたします」
「ああ・・・」
「野郎共、他の組に遅れるな。一番乗りは、め組がもらうぞ!」
陸遜の号令のもと、気合がほとばしる
先ほどまで疲れ果てた体の男たちが屋のように火事場に駆けて行く
夕闇の中、黒煙を上げる現場に男たちが行く
「酒の話し聞きましたよ」
孫田の横をすり抜けながら若い衆が声をかけていく
「戻ってきたらたっぷり頂きますぜ」
「ああ、好きなだけやるから無事戻って来い」
「一斗樽でお願いしますよ」
そう声をかけたのは昼間の若い男、張悌だ
皆そうやって戻ってくる理由を付けていく
孫田はそれを見守ってやるだけだった
日が没して夜になるころ、火は消えた
同時にいくつかの命の火も消えていた
悲しみと疲れの混じっため組
その中で男たちが泣いていた
戸板に乗せられて一人の男が帰ってきた
炎に巻かれ、逃げ送れた
戸板に乗せられたのも、抱えると崩れるから
その男はそんな状態だった
「陸遜・・・」
がっくりと肩を落とした陸遜に孫田が声をかける
「はは、、、俺みたいな老いぼれが生き残って、張悌みたいな若いのを殺しちまいやした」
「・・・」
「あいつは、俺の後だって継げる奴だって思ってたんですが・・・」
陸遜が孫田に背を向け、天井を見つめる
「すいやせん、ちょっくら一人にしてくだせぇ」
孫田もその気持ちを汲んで、め組から出て行く
星が瞬く綺麗な夜空である
だが、この場所はそんな星すら死者をあの世へ導くかのようであった
「・・・上様」
外へ出た孫田に影が囁く
「此度の火事ですが、やはり裏がありました」
声は男と女のふたつ
代わる代わるに囁く
だが孫田はその声を聞こえていないかのようにゆっくりと歩き出す
「火事によって財を成そうとする木材問屋顧雍」
「そこへ赤壁藩長安留守居家老呉景が手下を用意しております」

木材問屋の一室
二人の男が居た
この屋敷の主顧雍と呉景
「おかげさまで、木材の値が上がり大もうけです」
顧雍が呉景の前に漆塗りの箱を置く
「何だこれは?」
それが何なのか、その中身までも知っているくせに呉景が空とぼけて聞く
「菓子でございます。黄金色の・・・」
「っくっくっく」
長安の町を燃やしても、金を求める餓鬼であろう
「今度は何処を燃やす?」
「そうですね、貧乏人の住むところはいくつもありますから・・・」
「顧雍、お主も悪よのう」
顔を見合わせて笑う二人

「その悪事、許すわけにはいかんな」

そんな二人に誰かが言う
「ん、なんだ?」
顧雍が障子を開け、庭を見る
そこに孫田が立っている
「何用だ、素浪人風情が」
孫田は庭の中心で静かに立ち、部屋の二人を見ている

「愚か者が!!余の顔を見忘れたか!!」

孫田が一喝する
それを聞いて呉景の眉根に皺が寄る
「ん、、、余だと?」
一歩進み、縁側まで来て孫田の顔をじっと見る
そして何か思いついたように、驚愕に顔を歪ませる
「う、、う、、、上様!!」
「上様ですと?」
その瞬間、横の顧雍を庭に突き落とし、頭を押さえつけて一緒に庭で土下座をする
なんと孫田と名乗るこの男、実は孫堅といい、この国を治める主君であった
無辜の者たちを守るべく、市井に紛れていたのだった
「呉景、貴様の悪事はこの孫堅がしかと聞き及んだ。潔く腹を切れ!」
孫堅の言葉に青ざめ、顔面蒼白になる二人
そのとき呉景の手が、庭の土をぎゅっと握り締める
「い、いや、上様がこのようなところに来るはずもない」
呉景はすっくと立ち上がり、あろうことか主君に対して指を刺す
「そうだ、上様であろうはずがない。出会え、出会えー!」
その声に反応した呉景の手下たちが屋敷から大挙して出てくる
孫堅の周りを取り囲み、腰から刀を抜こうとする
「こやつは恐れ多くも上様の名を騙る不届き者。斬れ、斬り捨てい!」
命を受け、呉景の手下が抜刀する
それを見て孫堅も刀を抜く
正面に呉景と顧雍を見据え、刃を裏に返す
それが合図だったかのように、周りの手下たちが孫堅に斬りかかって来る
「うおぉ!」
背後から斬りかかろうとした男の前に影が降り立ち、短刀でその男を切りつける
また、男たちの輪の外に現れた影が背後から斬りかかる
それは孫堅子飼いのお庭番衆
市井にまぎれる孫堅を守り、時には悪事を暴くために暗躍する
その二人に孫堅の命が飛ぶ
「孫権、孫尚香。手下は任せた」
「はっ」「はい」
孫堅は背後の手下どもをお庭番に任せ、自らは呉景たちの方へ歩を進める
そこへ襲い掛かる白刃を交わし、手下をドンと打ちつける
それを見て今度は二人がかりで斬りかかって来る
だが、孫堅は落ち着き、右手より遅い来る白刃を刀で受け流し、左手から来る手下の頭を打ち据え、その反動で右手の手下の胴を薙ぐ
「ひ、ひぃぃぃ」
顧雍が悲鳴を上げて逃げ出す
その前に、手下を片付け終わったお庭番の孫権が立つ
「ひっ」
振り向いたところにはもう一人のお庭番、孫尚香の短刀がある
「やっ!」
「ぐぅ、、、」
孫尚香の短刀で肩から袈裟懸けに斬られる
それでもなお逃げようとしたところに、背後から孫権に斬り捨てられ、顧雍は絶命する
「かくなる上は!!」
呉景も腹を決め、腰の刀を振りかぶって、孫堅に突き進む
だが、その動きは剣の達人である孫堅に適うほどもなく、やすやすと交わされてしまう
振り下ろされた刀が庭の土をえぐる
その横で孫堅が刀の向きを変える
かちゃっ

「成敗!!」

月明りを受けた白刃が闇すら切り裂き、呉景はここに倒れる
悪の種は孫堅によって刈り取られた

桜の木の下
そこではめ組の者たちが酒を飲んでいる
大きな樽
そして、その樽に突き立てられた一本の纏
「張悌もこれだけ飲んだら満足だろう」
「だといいな」
生き残ったものは死んだものが悲しまないように、今日も笑っていた
それが常に死と隣り合わせの火消したちの生き方であった
孫堅はそんな町人たちの生き方を頼もしく見守るのであった


  1. 2007年08月13日 09:48 |
  2. 三国志大戦2
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4

コメント

張悌・・・orz
この役目は沈瑩のはずなのに・・・カワイソス。


次は世界を釣るんですね。(違)
  1. 2007/08/14(火) 03:54:43 |
  2. URL |
  3. グリーンコレクター #GCA3nAmE
  4. [ 編集 ]

ぬほほw
火事だったので、火計の張悌に出てもらいました
陸遜の跡をって言うのもあったりしましたので

世界を釣る?
しまった、どのネタかわからない!!
  1. 2007/08/14(火) 13:15:01 |
  2. URL |
  3. TOM9 #-
  4. [ 編集 ]

銭形、仕事人、金、ですなw

時代劇シリーズ続いておりますなw
二話以降の銭形甄洛の出番はー(こら

>世界を釣る
金さん役の役者ネタですよw
  1. 2007/08/14(火) 22:21:49 |
  2. URL |
  3. 龍之介 #-
  4. [ 編集 ]

ええ、暇つぶしにつらつらと書いてます
あとどれを出そうかなw

テレビの番組なのかな、知りませんでした
  1. 2007/08/15(水) 11:18:28 |
  2. URL |
  3. TOM9 #-
  4. [ 編集 ]

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