三国志大戦3を中心に突っ走っています

TOM9's Blog

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二人の舞姫物語1stStageLastDance~笑顔の君に~


私の名前は蔡文姫
ダンスユニットダブルSのメインダンサーの一人です
ダブルSと言うのは私と甄さんのラブリィダンスをメインに、6人のダンサーズの8人のユニットです
あの事件が起きたのは、そう・・・全国公演の最終日でした
全国公演と言っても、スターのように大きな箱を使ったものではなく、インディーズの頃の様にみんなと触れ合えるぐらいの距離でと言う趣旨で、街のライブボックスや野外での公演でした
・・・ふふ、そう言うと格好いいですが、本当はそのぐらいしか人がこないだろうって言われたからなんですよ
40を超える公演も最後でした
疲れはありました
ですが最後と言うこともあって、気合で疲れを飛ばしていたような感じです
私たち8人の乗った汽車が最後の公演の地に着いたのはまだ陽の高いうちでした

「ふにぃ、、、疲れたよぉ」
「よいしょと、そこに荷物を降ろすからちょっとどいてくれ」
「ふぁ~~い」
ダンサーズの6人が短い停車時間の間に小道具、大道具を列車から引き摺り下ろす
駅舎の片隅にちょっとした荷物の山ができたのは2分とかからないうちだった
「それでは、お姫様方はここでお休みくださいな」
陳宮が告げると、荷物が作る影に甄と姫が座り込む
「へへー、休憩♪」
「車が来るまで休ませてもらうわね」
それからしばらくして、軽トラががたがたとうるさい音を立てて近づいてきた
「おい、荷物を載せるぞ」
助手席から顔を出した賈クが荷物の周りで座り込んでいる仲間に声をかける
その声に6人がそれぞれに荷物を持ち荷台へ運ぶ
「ほら、姫にこんな重たいの持たせて!」
「ぶも」
「牛さんありがと♪」
「そう思ったらお前も運べ」
指示を出して口ばかり動いている甄に楽進がぼそりと呟く
「ほ、ほら、ちゃんと運んでいるわよ」
8人で始めた全国公演
会場を押さえるだけで資金の尽きた弱小事務所は、彼ら8人にすべてを押し付けた
輸送に始まり会場の設営、大道具もそしてもぎりまで
会場を押さえた後は、チケットの販売だけが事務所の仕事だった
それ以外はすべてダブルSの8人で行っていた
最初は不手際も目立ったものだが、今ではそれなりに手際よくこなしている
最後の公演の地、野外公会堂に徐々にセットが組み上げられていく
「よし、照明完了だ」
「ぶもも」
「ふ、大道具に転向できそうだな」
陳宮、牛金、劉曄の3人が、もちろん簡単なセットだが、慣れた手つきで舞台を組み上げていく
楽進と賈クは車を返すついでに、いつものようにその土地の者に挨拶に行く
面倒を起こさないように
曹昂は入り口と決めた場所で客の入りを待つ
いつも、もぎりは彼の役目だった
3人が組み上げた舞台セットの中で甄と姫はダンスを踊る
同じセットだが、同じ会場ではない
床の凹凸、舞台の大きさを体で覚えないと失敗する
だから二人は踊る
「どう姫?」
「うん、だいたいOK」
二人は一通り舞台で舞うと、中央に立って会場を見渡す
今日は野外、舞台から見えるのはまだ緑の草原
風に下草が揺れ、道路に近いところで曹昂が椅子に座っている
「いっぱい来てくれるといいね」
「そうね」
二人は最後にもう一度踊ると舞台から降りた

緑だった草むらが、夕日で赤く染められた頃
ポツリポツリと観客がやってくる
「お、曹昂じゃん」
「曹昂様、サインいいですか?」
「他のみんなはもぎりしないの? ちぇっ」
入り口で曹昂の周りに人だかりができ始める
「お嬢さん、俺は右で踊るからそっちで見てよ」
「ちっちっちっ。もぎりだってテクがいるんだよ。俺でないとこの華麗な手さばきはできないのさ」
全国公演を始めた頃は愛想も無く、口をへの字に結んでいらいらしていた彼も、今では挨拶をしながら客を誘導している
ひょっとしたら一番変化したのは彼なのではないだろうか
夕日が地平に消え、月が昇る
真っ赤に染め上げていた会場が、満月に照らされ純銀の幕がかかったかのようになる
「姫は大丈夫」
「甄ちゃんも大丈夫」
舞台裏のテントの中で甄と姫が手を握り合って励ましあう
いつの頃からか始まった二人の儀式
「それじゃ・・」
「うん」
「行こう!」
舞台衣装に身を包んだ二人がテントから出る
そこには6人が並んで右手を上げている
無言で、ただ微笑を浮かべてハイタッチを交わす
二人は振り向かない
そのまま舞台へ駆け出す
振り向かなくても大丈夫、今は前だけを見る時
草むらが人で埋め尽くされた会場
そんな最高の舞台に駆け上がり、照明が灯った
「今日は、来てくれて・・・」
甄の言葉を引きついで、姫が大きくジャンプする
「ありがとー♪」
歓声が沸き、空気が震える
「ここが全国公演最後だから、倒れるまで踊っちゃうよ♪」
「みんなも、一緒に楽しみましょう」
その瞬間、スピーカーからは音が流れ、会場が揺れる
甄と姫、二人を中心に8人がダンスを踊る
陽は沈み、丸い月が天空に昇る
雲のない空で、影ができるほどの月明かりを会場へ注ぐ
「もっともっと、盛り上がるよ!」
「みんなも一緒におどろー♪」
きっかけは些細なこと
誰もそれがきっかけだとは気が付かない
何気ない言葉
何気ないしぐさ
ばらばらだったら、何も起こらない
その場所でなければ、起こらない
いくつかの偶然が重なると、それはきっかけになる
小さな小さなきっかけ
でも、きっかけに反応する人が多ければ、それは大きなことになる
姫は言った
「一緒に踊ろう」と
甄は振り上げた
盛り上がれとばかりに手を上に
それを見た一人がこう思った
【すてーじデ踊ッテイインダ】
8人で行う全国公演
人の善意にも支えられ、警備などなくても問題はなかった
でも、今日は違った
一人がステージに上がる
それを見た者が2人、、、5人、、、そして流れが奔流となる
「おい、危ない。上がるな!」
真っ先に気が付いたのは楽進だった
でも彼一人で何とかなるものでは、なかった
「押すな!」
楽進が必死に人の波を押し返そうとする
力の限り、彼は押した
勇猛果敢に、立ちはだかる
まるでその身を盾とするかの如く
動き出した人は後ろからの波に押され止まることなくステージを目指す
たった数十秒で、ステージの半分に人が押し寄せる
「やめ・・・うわぁ!」
それが楽進の叫びだった
楽進ですら止められないものを他の誰が止められようか
「お前たちは早く逃げろ!」
「ぶもおぉぉ!」
その言葉に甄と姫が駆け出す
誰かに悪気が合ったわけではない
ただの偶然、勘違い
でも、悲劇はいつも偶然の先にある
ステージを走る2人
ただ出口に向かって
「握手してください!」
「一緒に踊りましょう」
ファンのただ純粋な祈りに似た想い
詰め掛ける人の波に流され、二人はステージから舞った
月光に照らされ、ウェンディはピーターパンと飛んだ
妖精の粉をかけてもらって
だが、ここには妖精も永遠の子供もいない
空を舞い、そして大地が呼び寄せる
人の立つ所はそこでないと・・・
2人が大地に抱き寄せられ、動かなくなったとき、そこは沈黙の園となった

私が気が付いたとき、目に入ったのは白一色の世界でした
「ここは・・・」
私が呟いたら、白い幕が消えて誰かが覗き込みます
ああ、あれはカーテンだったんです
「お、気が付いたか」
そこには劉曄さんがいました
「まだ、寝ていたほうがいいぞ」
その言葉で私がベッドに寝ているということが解りました
そして、ゆっくりと記憶が戻ります
「何で、私、、、そうだ、ステージ、、、甄ちゃんは!?」
私が問うた言葉に劉曄さんが目を逸らせます
私は劉曄さんにせがんで案内してもらいました
そこには私を拒絶するかのように『面会謝絶』の文字があるだけでした
それから3日、私は退院をした
でも、面会謝絶の文字は取れなかった
あの時、甄さんは落ちる私を抱きしめて守ってくれた
そのせいで自分は頭から落ちてしまったなんて・・・
私は、何も言えないまま病院を後にした
あの事件でみんなの心も離れてしまいました
劉曄さんは、故郷の居酒屋を手伝うと言って荷物をまとめました
賈クさんは、いつの間にか消えていました
楽進さんは、あの時の怪我でしばらくはリハビリ生活が続くそうです
あの力強く勇猛なダンスはもう見られないのです
そんな姿を見たくないと言って、親友だった牛金さんもまた料理の道に向かいました
曹昂さんは父親に呼び戻されて、別のグループに入っていきました
分かれのとき、なんだか寂しそうでした
私と陳宮さんは今の事務所から移籍を勧められて、今はSay-Ryouプロダクションのお世話になっています
あれからもう1ヶ月
陳宮さんは水中ダンスと言う新しいジャンルでがんばっているようです
GANちゃんZOUさんwithQって言う3人で最近よくバラエティに出ているようです
私は今、一人で歌っています
隣に誰もいないのは寂しいですが、それも今は慣れてしまいました
これから収録なんです
よかったら聞いていってくださいね

スポットライトに眩しく照らされて、ステージに蔡文姫が現れる
マイクを持って、演奏にあわせてリズムを取っている
「ホゲェ~!ボエェ~!!」
蔡文姫の歌と共に、感動した客が次々と倒れていく
そんな熱狂のステージが終わり、楽屋に戻る
そして、蔡文姫はそこに待ちわびた人を見た
「ステージ良かったよ」
彼女は以前と変わらない笑顔でそう言った
「どうしたの?・・・あ、髪形変わったから、、、変かな、頭の怪我を隠そうと思って、、、きゃっ」
蔡文姫は何も言わずに駆け寄って抱きしめる
涙が次々と溢れてくる
「うれしいのに、、、涙が、止まりませんよ」
「うん、うん」
抱きしめあって涙にぬれる二人
「俺たちも忘れないでくれ」
顔を上げた先にはいつも一緒だった6人がいた
「みんな、お帰り♪」
涙に濡れながらそう言う
「またみんな一緒だね」
そう言った蔡文姫の言葉を押しとどめる
「ちがうわよ」
否定の言葉に蔡文姫の顔が曇る
それを見て意地悪く笑って言った
「ずっと、みんな一緒よ」

~  完  ~







3回目だったかな、これ書いたのw
2回も消えると凹んで凹んで、2の稼動に間に合いませんでした
セガクオリティーにあわせて裏話という感じで完結です
これで三国志大戦においてのダブルSはもう2度と踊ることはありません

これからは三国志大戦2で踊っていくことでしょうw
そういうことで、大戦2のカードが欲しいぞー

多分ですが、商人の対応はこれだと思います
『大戦2の武将カードを使っていると、それに対応した戦器を売りに来る』
今まで何度やっても対応武器を持ってこなかったので、馬鹿にするなと思っていましたが、こちらが受け取れないから適当な武器を持ってきていたんだと思います
なにせ、趙累を入れて商人にあったらいきなり趙累に武器売りつけましたから
・・・新武将カード欲しいぞ
今期のダブルSの一番のネックはSR甄皇后か、、、引ける気がぜんぜんしない
みんな旧カードでもいいかな、排出停止もいるようなデッキだしw

大戦2でどういう設定にしようかまだ悩んでいます
ああ、どうしたものかな

テーマ:三国志大戦 - ジャンル:ゲーム

  1. 2006年05月30日 17:22 |
  2. 二人の舞姫物語-ダブルS-
  3. | トラックバック:1
  4. | コメント:6

コメント

目が霞みます。
いやはや、最後ハッピーエンドでよかったですよ!!
途中不安で・゚・(ノД`)・゚・
ダブルSが、大戦2という舞台で踊る日を楽しみにしてます♪
  1. 2006/05/31(水) 01:42:11 |
  2. URL |
  3. むつー #-
  4. [ 編集 ]

(T▽T)

しんみり(T▽T)
ええ話や(T▽T)
ども、途中まで、ネタが被っていないかドキドキしながら読んでました、龍之介です。
デッキで使っていた武将カード欲しいなり。

同じSSQでも、
楽進「お前様、グラビアデビューってホントか!?」
甄皇后「ねえ、楽進、丸くなったっていうよりも、幼くなった?」
とか思ったのは、ここだけの話w
  1. 2006/05/31(水) 12:43:18 |
  2. URL |
  3. 龍之介 #-
  4. [ 編集 ]

目が疲れたときはブルーベリーが・・・(違
大戦2でもすでに踊っていますよ♪
ただ、設定どうしようかと悩んでいるので書いてないだけなんです
どうしようかなー
  1. 2006/05/31(水) 12:44:19 |
  2. URL |
  3. TOM9 #-
  4. [ 編集 ]

お、コメントつけている間に朋友が間に入ってた

まあ、3回目なので多少丸くw
最初はもっと悲惨で甄ちゃんがかみーy(ry
それも可愛かったですけどwww
姫に甘えてるのが結構好きでしたが、すでに誰も見れまいてw

  1. 2006/05/31(水) 12:48:01 |
  2. URL |
  3. TOM9 #-
  4. [ 編集 ]

ぷっはぁ~

くぅ~~~良い話ごちそうさまですっ!!(>∇<)
まったくもって話の持って行き方が・・・・ツボですよww
こぅ・・一度分かれてしまってもまた再開するエンディング、毎度泣きますwww
陳宮の水中ダンスってのも見てみたいですがww
やはりダブルSのダンスが一番っ!!
リョーチョーもなだれ込んだファンの一人としてずっと一緒だぞー!!(マテ、ハンニンハキサマカw
しかし3回目でもここまで書けるとは・・・すごぃなぁ・・リョーチョーは3度目はありぇませんょ^^;
2でもダブルSに幸あれぃっ♪♪
  1. 2006/06/01(木) 01:20:02 |
  2. URL |
  3. リョーチョー #iVyN8/oY
  4. [ 編集 ]

2回消えたときは正直書くのやめました
でも、なんか書かないと2のダブルSにできないと言うか、けじめがつかないと言うか、なんかもやもやなので結局書いちゃいました
2では降格しないからそのうち覇者ダブルSが・・・見れないなw
  1. 2006/06/01(木) 01:30:55 |
  2. URL |
  3. TOM9 #-
  4. [ 編集 ]

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名探偵 劉曄子揚-外伝

ええ、どうも、龍之介です。今回は、時期を逸したネタをひとつ投下しておきます。(書きあがるまでに時間がかかったとも言ふ)今回のネタを知っている犯人は、リョーチョーさんw
  1. 2006/05/31(水) 14:56:00 |
  2. Hit the beat! Keep your beat!!
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